1997〜1998年、広島湾で「ヘテロカプサ」という新種の赤潮が発生し、養殖カキ業界に40億円を超える被害をもたらしました。この赤潮対策として注目されたのがマイクロバブル技術でした。

当時、この技術を研究・開発していたのが広島県・徳山高専の大成博文教授（当時）。1980年代から水質浄化技術の研究を続け、気泡発生装置の開発を進めていました。

彼は実験機をカキ筏（いかだ）に適用し、海面下10mに設置。そこで生成された微細気泡（直径50μm、ビール泡の1/1,000程度）が海中に広がり、酸素供給と水質浄化の効果を発揮。結果として、カキの壊滅的な被害を防ぐことに成功しました。

1998年12月、この技術は「旋回式微細気泡発生装置」として特許出願され、2003年2月に特許（特許番号：3397154）を取得しました。これが現在のウルトラファインバブル技術の基礎となったのです。

気泡を高速旋回液流で粉砕し、マイクロバブルとウルトラファインバブルを生成。マイクロバブルを除去した後に、ウルトラファインバブルのみを液中に残す方式。

気体を加圧して液体中に溶解させ、急減圧を行うことで微細な気泡を発生させる方式。こちらもマイクロバブルを分離し、ウルトラファインバブルのみを活用します。

界面活性剤を用いて気液界面張力を低下させ、ナノサイズの気泡を生成する方法。

超音波の振動によるキャビテーション効果で、溶存ガスからウルトラファインバブルを生成する技術。

UFB DUALは、外気を使用せず、水圧を落とすことなく継続的にウルトラファインバブルを発生させる技術です。これにより、ホコリやウイルスなどの混入リスクを抑えながら、安全かつ効率的にナノバブルを生成できます。

現在、UFB DUALは医療現場や食品工場など、厳しい衛生基準が求められる環境でも採用されています。

ウルトラファインバブル技術を競う企業は増えていますが、測定データの透明性において統一基準がないのが現状です。
ウォーターデザインジャパンの提供するUFB DUALは、以下の点で他社製品と異なります。

・外気を導入しない安全な方式
・最低水圧（0.5kg/cm²）での試験結果を公開
・使用する水の温度・溶存酸素量を明記
・5回の試験平均値を掲載し、最悪の条件下でも性能を保証

これにより、通常の使用環境ではより高い性能が期待できることが証明されています。

世界規模で地球環境が変化する中で、より良い未来を目指し、水のテクノロジーを地球の隅々まで届け広め、子供から大人まで誰もが意識しなくても自然に環境問題が改善される社会を実現するために、日々活動しています。当社は、UFB DUALを通じて、世界中の住宅や施設に環境に優しい技術を提供し、積極的かつ安全に環境改善を進めています。

2021年8月、当社はForbes Asiaの「注目の100社(Forbes Asia 100 To Watch)」に選ばれ、さらに多くの国際的な賞を受賞してきました。たとえば、スタートアップワールドカップ大阪大会2020での優勝、Monozukuri Hardware Cup2021での優勝、さらにHello Tomorrow Japan Challengeにてフランス大手Air Liquide賞を受賞しました。また、Plug and Play Japanアクセラレータープログラムにも採択され、内閣府・経済産業省・ジェトロと海外トップアクセラレーターが提携してグローバル展開を推進する「スタートアップシティ・アクセラレーションプログラム」にも参加しています。その他にも、ジェトロ・イノベーション・プログラム(JIP)に採択され、TechCrunch Disrupt 2020で登壇するなど、国際的な展開を積極的に進めています。

さらに、2024年にはペットケアウェルネスブランド「awamiz（ｱﾜﾐｽﾞ）」をリリースし、ペットの健康と環境保護の両立を目指した製品を提供しています。最新の情報や製品の詳細については、会社ウェブサイトをご覧ください。